生還―『食人』を冒した老船長の告白

極限下での犯罪は許されるべきか
武田 泰淳『ひかりごけ』のモチーフとなった事件の真相
26年前に刊行され、ベストセラーとなった『裂けた岬』の待望の改訂版!
英語版『The Survivor―The confession of cannibalism by the Old captain―』(電子書籍)と同時発売!

第二次世界大戦中に徴兵され、徴用船の船長として物資の輸送任務に就いていた黒岩亀吉(仮名)は知床半島沖を航行中に嵐に合い、真冬の知床の小屋に部下のシゲとともに取り残されてしまう。
飢えと寒さの極限状態の中、先に餓死したシゲの遺体を船長は口にする。シゲの肉で体力を回復した船長は、流氷の上を渡り、知床を脱出した――。
新聞記者であった著者が15年間におよぶインタビューを経て書き上げた、人間の業を問い掛ける一冊。

【ためし読み】
https://tameshiyo.me/9784434278495

【合田一道先生コメント動画】
http://www.hakurosya.com/books/news.php?news_id=335

著者      合田一道 
ISBN       978-4-434-27849-5 C0095
版型      四六版 並製
ページ数    288ページ
定価      1700円+税
発売日     2020年9月30日
(※予約注文をしていただく際、システム上お届け日を発売日より前に設定できますが、お手元への到着は発売日前後となります。ご了承くださいませ。)


【著者紹介】
合田 一道(ごうだ いちどう)
一九三四年(昭和九年)、北海道空知郡上砂川町生まれ。北海道新聞社に入社し、事件を担当。在職中からノンフィクション作品を発表。退職後は札幌大学、北星学園大学講師など。主な作品は『日本史の現場検証』(扶桑社)、『松浦武四郎北の大地に立つ』(北海道出版企画センター)、『北の墓 歴史と人物を訪ねて』(柏艪舎)、『現場検証 平成の事件簿』(柏艪舎)など。札幌市在住。


【目次】
プロローグ
約束
戦雲
遭難
番屋
食人
煙り
生存
発覚
裁判
光輪
訃報
エピローグ
船長の「取材ノート」から
老船長との十五年―あとがきにかえて
再版のためのあとがき
船長の軌跡

【読者の声】

・人間は寒さと飢えの極限におかれるとどうなるのか…今では考えられない戦況下にあって貴重な証言を残してくれた本だと思います。

・読む前と後では、ものすごく考え方や見方、そして見え方まで違うようになりました。著者の取材、出版社、船長の生きざまに頭が下がります。よき本に出合え、感謝しています。



◆トークイベント開催!◆

「生還―『食人』を冒した老船長の告白」合田 一道 著
刊行記念講演会

10/11(日)紀伊國屋書店札幌本店 1階 インナーガーデン

【録画は下記からご覧になれます】
https://www.youtube.com/watch?v=FCGaloiHtoE&feature=youtu.be


◆テレビ紹介◆

NHK-BS 9月3日(木)午後 9時 放送 
再放送 9月8日(火)午後11時45分放送
ダークサイドミステリー
「“ひかりごけ”の衝撃〜現代の私たちの物語〜」

『生還』の著者、合田一道先生出演!
https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/episode/te/8NZ3Z83M71/
生還―『食人』を冒した老船長の告白

販売価格: 1,700円(税別)

(税込: 1,870円)

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