モンゴルのゆうぼくみん(Malchnii hotond)

絵本で学ぶ雄大な自然に寄り添うモンゴルの遊牧民の暮らし。柔らかな絵と文章で紹介。

【日本語訳者】
福士 瓔子(ふくし ようこ)
1935年 旧満州国 奉天市で誕生
1946年 家族と共に満州から引揚げ
1959年 北海道大学文学部卒業
1968年 公立中学校・高等学校での教職の後、
    札幌大学女子短期大学部の助手となる
2001年 青森県 光星学院八戸短期大学幼児教育学科教授定年退職

【先生、おうちの方へ】
この絵本を手にとってくださってありがとうございました。
日本の子どもたちにモンゴルの動物や人々の生活を知ってほしくて、この本を出版しました。
2013年6月、私は初めてモンゴルに行き、首都ウランバートルで、日本人墓地に詣で、学校訪問と博物館巡りをしていました。その時に日本語のガイドをしてくださったのが、本書の訳者、ラクチャさんです。
モンゴル滞在中のある日、お昼ご飯を食べようと入ったお店に、小学生くらいの子供が本を売りにきました。買ってあげた一冊をラクチャさんに訳してもらったところ、大人の私にも興味のわく内容でしたので、日本の子どもたちにも紹介したいと思い、私が書き直すことにしました。
その作業中、内容に疑問点がでてきたので、2014年6月に再びモンゴルを訪れました。ここで私は大失敗をしています。自然と寄り添う暮らしは、時期を変えなければ、同じ現象しか観察できないのです。馬乳酒は飲めず、フェルトつくりも、見ることはできませんでした。
それで、いろいろな書物の助けを借り、一つずつ疑問点を解消していきました。
子どもにとっての絵本は、くわしく説明しすぎると飽きるし、文章が長くなると絵を邪魔してしまいます。そこで読んでくださる方のための注釈をつけることにしました。子どもが絵を見て、これなあに、なにしているの、と聞かれた時に備えてのつもりです。
氷のかけらや山羊の脚のくるぶしの骨を遊具として使い、固く干したチーズをおやつに、豊かな自然の中で相撲をとったり、家畜の世話を手伝って、幼少期からたくましく鍛えられたモンゴルの青年たちが、日本の相撲界で大いに活躍しているのも、不思議なことではないと思うのです。

ぶん・ジョンガルぶもん
え・トゥルムンフ.B(Turmunkh.B)
やく・D.ラクチャ(D.Ragchaa)/ふくしようこ      
ISBN       978-4-434-21505-6 C8739
版型      168×190mmB5判変形 ハードカバー
ページ数    22ページ フルカラー
モンゴルのゆうぼくみん(Malchnii hotond)

販売価格: 1,200円(税別)

(税込: 1,320円)

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