キューバにかかる虹

1977年のハバナを取材した新聞記者・由希が、外国人記者らと共に体験し、
語り、得たものは……。

「しんぶん赤旗」の記者として長年勤めてきたみゆきが、
『由希』を主人公として当時を振り返り、
小説内小説の形式を取った追憶の物語。

第十一回世界青年学生祭典の前取材に来た各国の記者たちとの交流を通して、
キューバ革命以降のキューバの有り様を詳細に描きながら、
「革命とは?」、「社会主義国の民主主義とは?」を探る。

【著者略歴】
 福山瑛子(ふくやま えいこ)
1933年北海道夕張生まれ。1966年〜81年 「赤旗」記者。
74年夏と77年冬、キューバへ取材へ。
日本民主主義文学会会員。著書 『風の道』(青磁社)、『イタリア・スペイン・ポルトガル 美を追って―驚きと発見の旅』(本の泉社)、『矢臼別の人々』。共著 『小説の花束』(新日本出版社)、『むさし野』

【目次】
プロローグ・・・4
Y新聞記者、麻川伸也との出会い・・・11
ラム酒工場見学に行きそびれ・・・22
若き日のフィデル・・・29
キューバに完全な表現の自由がない?・・・40
朝出した電報が返された!・・・47
アメリカから来た女性記者は亡命者・・・51
深夜まで賑わうコッペリア公園・・・61
夢の中のドロシー・・・67
サトウキビ刈りの後はダンス・・・80
カストロの愛人がCIA要員に・・・90
音楽や朗読を聴きながら葉巻の作戦・・・98
バレエとチョコレートの空き箱・・・113
スチール工場でカーニバルの話・・・122
キューバ共産党と名乗ったのは六五年・・・127
レーニン高校で号泣したドロシー・・・135
ワインを傾けながら革命談義・・・143
山奥の森林専門学校で見た夕焼け空・・・156
川につながるインディアンの洞窟・・・170
タバコ農場であったエルナンデス・・・177
蒸したロブスターが大皿に山盛り・・・181
ゲリラ戦士だったセシリオさん・・・189
ハバナ最後の夜の語らい・・・202
カナース、祖国復帰か?・・・213
エピローグ・・・230
あとがき・・・246
主要参考文献・・・249

著者      福山 瑛子
ISBN       978-4-434-15766-0 C0093
版型      四六版 ソフトカバー
ページ数    252ページ
発売日     2011年7月6日
キューバにかかる虹

販売価格: 1,500円(税別)

(税込: 1,650円)

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